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— 歌コレ【公式】@2024秋ありがとうございました! (@uta_colle) November 25, 2024
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🥈第2位 結城碧(@panda__aoi)
『【全力の原キーで】アンノウン・マザーグース / wowaka (Re:covered by.結城碧) 【オリジナルMV】』https://t.co/sdHiPxxvpV
おめでとうございます😆🎉
結城碧 Vocal | |
Lily(WAVE) Choir Arrangement Edit(一部)|Mix(Sound Direction) | |
Morrigan(WAVE) Mix(Sound Engineering)|Mastering Glitch Arrangement | |
YouK Edit(全般) | |
PORO Illustration | |
LOVETEN -らぶてん- Movie |
①結城碧用ボカロガイド:オールトラック版(wav)
②結城碧用収録用データ一式(zip)
【同梱物】
・ボカロのパラデータ
・MIDI(ボカロ側から書きだしたものなので譜割優先の打ち込みになっています。一部リズムなどに違和感出てしまうデータなのでご注意ください。)
・本家インスト(BPM222|4/4:小節頭合わせ完了版)
・データの説明テキスト
使用ボカロはミク・レン・Vflowerの3人。
彼は音域が広すぎるのでボカロが3人いないと「こう歌唱してね」という雰囲気が伝わらない定期。
また、Morriganがミックス時に入れたグリッチ系統のアレンジの部分は「こんな感じでお願いね~!」というのを制作者間で伝達する為のものなので実際の音源のアレンジとは異なります。
結城碧及びつきみぐー、の受賞に寄せて (by Lily)
これは実は結城にも内緒で書き綴っています。
思えば私が歌コレというイベントを知ったのは数年前に遡ります。私自身のニコ動への投稿時期は2009年~ピークは2013年頃まで、でしょうか。彼がまだ小学生だった頃にはあのアングラなサイトで遊んでいた世代です。そこから一次制作の場へと徐々に移行し、今ではクリエイターとしての側面が強い人間となりました為に2015年頃にはいったん二次創作の現場からは遠のいておりました。
結城と出逢ったのは、2020年の暮れのことだったと思います。
10周年記念アルバム等でもお世話になったひとしずくさんのリツイートで彼の音源を知り、一瞬でその『秘めたポテンシャル』に目を奪われました。
私にはクリエイト方面でお世話になった恩師がおります。その方に目をかけて頂けなければ、今の私はおりません。当時はまだたいしたものも作れないただの小娘にどうしてそこまでよくしてくださるのか、と彼に質問を投げかけたことがあります。
「僕が引退した時に後輩が頑張ってくれていなければ、老後に素敵な音楽を聴く楽しみが無くなるだろう?」
「僕に恩を感じてくれるのであれば、今はしっかり学び、そうして君が誰かの先輩になった時、僕と同じように下の世代へバトンを繋ぎなさい」
それが彼からの回答でした。
「この方はどこまでかっこいいのだろう」と多大な感銘を受け、そうしてだんだんと音楽業界の中でお仕事が出来るようになった今、彼ほどではないにしろ、私もいつかは誰かの為に力を振るえるだけの余裕と実力を持ちたい、と常々思っていた最中の衝撃の出逢いとなりました。
そんな当時の結城碧はまだ20歳で、一回り以上は違うその年齢差に最初はどう接していいのかわからず苦労もしましたが、なんだかんだと制作現場でご一緒するうちにひとつの転機が訪れました。
それが、当時より彼が熱心に挑戦していた「歌コレ」です。
「Lilyさんは知らないかもしれないけど、今は歌コレっていうのがあるんだよ」と教えてくれた、まだ少々幼さの残る彼がイベントに出るというので、
「へぇ…?じゃあ見てみようかな?」くらいの感覚で最初はひっそりと応援しながら眺めていたのですが、2023年春の歌コレだったでしょうか。
彼の意気込みに反して結果がまったく振るわない状況を目の当たりにすることになります。
当時私は彼(や、つきみぐー君)をゲストに招いてM3用のアルバム制作をしており、時期がかぶっていた為、歌コレ出場用音源を並行制作していた彼のお話もちょくちょく聞いておりまして、さらに、結果発表直後にM3が開催された為に実際にご本人とお会いする機会があった、と言う状況に置かれたのですが、この時の彼の“感情の色”を、この先私は一生忘れることはできないでしょう。
(※私は感情視認型の共感覚者です。このお話は前回Fanboxで公表済なので今回は割愛します。)
その現場にはもちろん、今回1位を獲得されたつきみぐー君もおりました。
この時の彼の結果がまたかなりの高順位で、碧くんにとっての大親友である彼が、先を輝かしく走る中での焦り、悔しさ、そして羨望。そういったものをしっかり抑えて、心の底からみぐ君の健闘を讃えるその姿勢。そしてみぐ君もまた「次こそは一緒に!」と“本心”から碧くんを励ましている。
私の目には全ての感情がその場に“色”として渦巻くからこその衝撃を、この2人に与えてもらったのが2023年春のことでした。中間発表の生放送にゲスト出演されていた某御方も仰っていましたが、昔のニコ動は楽しい反面、なかなかに過激な世界でもありましたので、熾烈なランキング争いの中でこのような温かいやりとりが交わされる関係性が存在する事それ自体がとても新鮮なことだったのです。
この時を以て、私は結城碧という存在に自他境界線を浸食されることになります。彼のイベントにかける想いの強さや、『みぐ君に追いつきたい』という男同士の熱い友情、そして約束を間近で見てしまったから。
そんな後、エスピアのご依頼を承った時の彼のプランは、要は、“ニコ動投稿者当時のLilyの作風を借りたい”という内容のものでした。
元々クオリティへのこだわりや化け物じみた音域の広さを武器とする彼でしたが、そこまでは“独りで結果を獲る”ことに強いこだわりを持っているように感じておりました私の衝撃と言ったらありません。
『複雑な多重コーラス』といえば、どちらかといえば女性の領分です。
「このまま本来の得意ジャンルを突き詰めた方がいいのではないか?」と、私もみぐ君も実は一度は必死で止めたのですが、彼の意志は変わりませんでした。
「あくまで自分の好きな曲で、みんなの度肝を抜いてやりたい」と。
そうまでして勝ちたいか、と。その意気や良し。
ならば私は私の持てる全てを以て協力しよう、と。
彼のこの時のお願いは、いずれは育ててくださった自身の恩師のように“誰かの為に力を振るいたい”という想いを持ちつつも、まだ道半ばで未熟な私の心にもまた、“新たな目標”を宿してくれたのです。
そうした流れの中での2作目が今回の作品です。
みぐ君からも「今回は本気でいく」とずっと聞かされておりましたので、ならばこれは好機、碧くんが“憧れの大親友”へ挑めるだけの舞台を整えるお手伝いをしようと。
このような経緯と想いで今回のアレンジ制作と最終の仕上げ作業をさせて頂いた次第です。
結果的には皆さんも御覧になったとおり。
私から言えるのは「かつてない素晴らしいスポーツマンシップを見せてもらった」ということです。
ランキング戦というものは魔物です。数字や勝敗が付き纏いますので、どうしてもネガティブな感情が渦巻きやすい場なのですが、今回ほど気持ちのいい戦いを私は未だかつて存じ上げません。
彼ら2人の戦いに鼓舞される形だったのでしょうか。「諦めない」、とリスナーさんの心に訴えかけ始めた彼らの周囲の子達の健闘や大躍進も連鎖的に見せてもらえたとても素敵な回だったと思っております。
必死で何かに挑み、その“足掻く”姿を誰かに見せる。
恥ずかしい、と思ってしまうものですよね。
若い頃は私もそうでした。でも、私達はアーティストです。リスナーさんに自分の作品を届ける努力をすることは決して恥ずかしいことではありません。
碧くんご本人も仰っているとおりですが、今は結果が振るわなくても、どうか諦めず、声を上げ続けてほしい、と私は願います。
私は若手の皆さんよりは少し世代が上の人間ですから、音楽を続けることを“諦めてしまった人”をこの目でたくさん見てきました。
ですので、碧くんやみぐ君が、どんなに苦しくても諦めずに、あの手この手で結果を追い求めたこの数年の姿を間近で見れたことは、私にとってかけがえのない宝物です。
末筆となりましたが、2人とも、本当におめでとう!これからもまた、共に頑張りましょう。(by Lily)
結城碧より皆様へ
自分1人では決して見ることが出来なかった景色に皆さんに連れてきて頂きました。 本当にありがとう。ランキング圏外からただひたすら勝利を夢見て自分に出来る全てをやり尽くしましたが、最後に必要なピースは他でもない「あなた」でした。 夢は叶うなんて大層な事は言えませんが、諦めたら叶いません。 僕がそうであったように次にTOPに立っているのはあなたかも。もし1人で出来ない事があるのならあなたの周りを見回してみてください。(by 結城碧)
各節解説
【INTRO】
あたしが愛を語るのなら その眼には如何、映像る?
詞は有り余るばかり 無垢の音が流れてく
あなたが愛に塗れるまで その色は幻だ
ひとりぼっち、音に呑まれれば 全世界共通の快楽さ
最初は静かにオク下から!
「共通の快楽さ」から3オクターブ分重なってくるよ。
【間奏】※カットアップ及びロングトーンコーラスアレンジ※
最初遊びすぎて鬼のディレクターから没くらいました。
原曲崩壊レベルのリミックスは
我が二次創作の方針により、アウトである。
【1A】
つまらない茫然に溺れる暮らし 誰もが彼をなぞる
繰り返す使い回しの歌に また耳を塞いだ
あなたが愛を語るのなら それを答とするの?
目をつぶったふりをしてるなら この曲で醒ましてくれ!
メイン旋律(原キー+オク下)に対して
かなり複雑なハーモニーが四声入ってきます。
【1B】
誰も知らぬ物語 思うばかり 壊れそうなくらいに 抱き締めて泣き踊った
見境無い感情論 許されるのならば 泣き出すことすらできないまま 呑み込んでった
張り裂けてしまいそうな心があるってこと、叫ばせて!
メイン旋律(原キー+オク下)に対してのハーモニーは基本三声、ラストのみ六声。それ以外に裏でロングトーンコーラスが四声構成で入ってきます。
【1C】
世界があたしを拒んでも 今、愛の唄 歌わせてくれないかな
もう一回 誰も知らないその想い この声に預けてみてもいいかな
あなたには僕が見えるか? あなたには僕が見えるか?
ガラクタばかり 投げつけられてきたその背中
それでも好きと言えたなら それでも好きを願えたら
ああ、あたしの全部に その意味はあるとー――
ここは碧くんと相談の上、あえて歌唱一本で勝負ということになったので、初動はアレンジなしです。
「あなたには僕が見えるか?」からハモリがだんだん増えていく構成にしてたんですが、2番と同じアレンジなのでいざmixしてみたら展開の単調さに不満を感じたLilyが居て、急遽「既存ロングトーンデータ切って裏コーラス増産しよう」となった結果、結城碧が歌っていないストリングスアレンジみたいなのがMorriganの手によって足されることになった箇所です。
【1D】
wowowo wowowo wowowo wowowo (×4)
ライブ会場っぽい空間演出を…とのことで、結城さんの「おーおーおー」のデータが凄まじい本数ぶん投げられましたこちらです。
せっかくなのでスタジアム級の広さにしておきました。
【1E】
GIVE ME LOVE GIVE ME LOVE AGAIN (×4)
⇒きゅぃ。(イルカ)
アレンジデータもらった時のLilyさんからの指示が
「自らの最高音で叫べ!(イルカ!)」でした。
僕はイルカになれましたでしょうか。
Lilyはとても満足です。
そしてここの歌詞が判明していたことに私は驚きました。最初のボカロガイド「テュ! ムヤ テュ! ムヤ マニョー!」とか打ってたのは内緒。(※配布版では修正済です)
【2A】
ねぇ、愛を語るのなら今その胸には誰がいる
こころのはこをこじ開けて さあ、生き写しのあなた見せて?
あたしが愛になれるのなら今 その色は何色だ
孤独なんて記号では収まらない 心臓を抱えて生きてきたんだ!
前半ハモリないから楽勝やと思うやん?
からの、後半急に難しなるやん…。
(ニッコリ)
【1F】※ガチ難関ゾーン
ドッペルもどきが 其処いらに溢れた 挙げ句の果ての今日 ライラ ライ ライ
心失きそれを 生み出した奴等は 見切りをつけてもう バイ ババイ バイ
残されたあなたが この場所で今でも 涙を堪えてるの 如何して、如何して
あたしは知ってるわ この場所はいつでも あなたに守られてきたってこと!
当アレンジ内の最難関ゾーン『転がるフレーズ』です。
正直さすがに人が歌いきれるものだとは微塵も思ってなかったので、私の1年前の碧くんへの指示書には「トラックメイカーの力を借りてください」と記載されている箇所です。
つまりケロケロ加工とかにしたらかっこいいかな、というアレンジでしたが…
歌いきりましたよ、Lilyさん。
(脳筋がすぎる…。)
記念に素音源も置いておきますね~。
▽一番高いパート+一番低いパート▽(※音量超注意)
【2B】
痛みなどあまりにも慣れてしまった
何千回と巡らせ続けた 喜怒と哀楽
失えない喜びが この世界にあるならば
手放すことすら出来ない哀しみさえ あたしは
この心の中つまはじきにしてしまうのか?
それは、いやだ!
ここも1番と一緒で裏にロングトーンコーラスがありますね。「それは、いやだ!」には実はひっそりデスボっぽいのと叫び声が重なってます。
【2C】
どうやって この世界を愛せるかな
いつだって 転がり続けるんだろう
ねえ、いっそ 誰も気附かないその想い
この唄で明かしてみようと思うんだよ
あなたなら何を願うか あなたなら何を望むか
軋んだ心が 誰より今を生きているの
あなたには僕が見えるか? あなたには僕が見えるか?
それ、あたしの行く末を照らす灯なんだろう?
こっちは1番と違って前半からダブルです。
【2D】
wowowo wowowo wowowo wowowo (×4)
wowowo wowowo wowowo wowowo (×4)
ライブ会場っぽい空間演出その2です。
おーおーおー弾幕、
皆さん本当にありがとうございました!
【ENDING】
ねえ、あいをさけぶのなら あたしはここにいるよ
ことばがありあまれどなお、このゆめはつづいてく
あたしがあいをかたるのなら そのすべてはこのうただ
だれもしらないこのものがたり またくちずさんでしまったみたいだ
ラストのコーラス演出はモールス信号的なリズムを意識。ボカロガイドだとカットアップ処理が入ってないのでわかりやすいかもしれません。
各歌詞の前半だけロングトーンコーラスがあって、後半部分はメイン旋律に2声のハモリがつくことで、ツー、トントントン…みたいにリズム切替のメリハリが生めたらいいな、と。
「アレンジにもwowakaさんへのリスペクトを」というのが碧くんとの1年前にこのお話を頂いた時の約束でした。天国まで届けばいいな、と想いを込めて。